この記事のポイント
1:メタバースはビジネスにも私生活にも影響を与える可能性がある
2:メタバースには高速ネット通信とVRゴーグルが必要
3:共通の規格はまだ存在しない。
4:各社のメタバース環境をつなげる技術の確立が重要なポイントとなる
海外のニュースサイト「TechCrunch」と「CNET」に考察記事がアップロードされており、抜粋してご紹介させていただきます。
The Metaverse Is on the Way: Here’s What You Need to Know
https://www.cnet.com/tech/services-and-software/the-metaverse-is-on-the-way-heres-what-you-need-to-know
3 views: Is the metaverse for work or play?
https://techcrunch.com/2022/02/09/3-views-is-the-metaverse-for-work-or-play/
・今年1月に発表されたMicrosoftによるActivision Blizzardの買収
・昨年のFacebookの社名Metaへの変更
これらはすべて巨大IT企業によるメタバースへの関心の高さを表しております。
メタバースとはそもそも何なのか、それによって我々の生活、ビジネスはどう変わるのかを紹介していきます。
そもそもメタバースとは
メタバースの歴史は意外に古く、その語源は1992年にアメリカの小説家ニール・スティーブンが小説「スノウ・クラッシュ」の中で描かれる仮想空間にあります。
その後2003年に現実世界で初のメタバースサービス「Second Life」が発表されました。
プレイヤーは仮想空間に自身のアバターを作成し、自由に生活ができます。
こちらのサービスは最盛期の勢いこそありませんが、現在も継続しております。
メタバースという言葉を定義化することは難しいですが、現在展開されているサービスを統括すると
・没入型のデジタル世界とそれを利用したサービス
と言えるのではないでしょうか。
プレイヤーは360度フル・デジタルの世界で人々は仕事をしたり、遊んだり、ソーシャルワークを行うことができます。自身のアバターを作り、デジタル資産を所有しブロックチェーンで管理されるでしょう。またデジタルな区画を購入し友人や同僚のアバターと交流できるようになるでしょう。
メタバースを支える現在の技術
現在メタバースが話題になっているのは以下の事由であると分析します。
・インターネット技術の普及
・5Gに代表される高速通信技術の確立
(今後6Gの普及とともに更なるサービスの向上が見込まれます)
・デバイスの進(ヘッドセットギア/モバイル端末、パソコン)
これら技術の発達により人々は現実世界と近い感覚で、デジタル世界で仕事や生活ができます。
メタバースを利用するには
現在、メタバースを利用するにはヘッドセットが必要となります。Metaが開発した「Oculus Quest」やSonyが開発した「PlayStation(R)VR」などが必要となります。
メタバース発展に懐疑的な人々はこのヘッドセットが必要となる点こそ、メタバース発展の阻害要因となると考えております。
メタバースとは1つの世界なのか?
メタバースを構築する上での共通規格のようなものはなく、そのため現在は各企業がそれぞれのメタバース世界を構築しております。
またそれらメタバース世界は互換性がない状態です。
例:MetaのアバターをSonyのメタバース世界で使用することは現在はできません。
しかしMetaは相互運用性の重要性について述べており、将来はもしかしたらメタバースは互換性のある技術(APIやIFなど)により広義的には一つに統一されるかもしれません。
これはインターネットに代表される他のデジタル技術の初期段階を彷彿とさせます。それらも各企業が多くの資産を投入し、技術を発展させて競った結果、現在の形になりました。
まとめ
メタバースはまだ発展途中の技術ではありますが、各企業が巨額の投資を行っております。それによって現在のインターネットのような、人々にとって身近な存在に成長する可能性は大いにあると思います。