短期借入金は1年以内に返済期限の到来する借入金を処理する勘定です。一方で、1年内返済予定の長期借入金は、あくまで長期借入金に区分されたものがワンイヤールールに従い、流動区分に振り替えられたものをいいます。一見、両者は同様のものに見えるので区分しなくてもよさそうだと考えてしまいそうですね。実際に、会計士の中でも両者の違いをしっかりと説明できる人は多くないのではないでしょうか。
答えは、「長期資金」と「短期資金」を混同しないことにあります。つまり、1年内返済予定の長期借入金は「長期資金」として活用され、短期借入金は「短期資金」として活用される性格といえ、用途が異なるので、両者を区分することは投資家の意思決定に有用な情報を提供することになりますよね。
したがって、1年内返済予定の長期借入金と短期借入金は区分することになっているんですね。
本記事で紹介したような話は、市販の書籍にはあまり説明がないですが、☝こちらの本はある程度細かく説明がされているのでお勧めです。若手会計士はもちろん中堅の会計士や経理担当の方も辞書として持っておくとよいです。